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 ■■                No.530       2007/7/23
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 【 今日のポイント 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


    物流の改善は、インドのインフラ整備の大きな柱です。

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  アイジェイシーの土肥です。インド・ビジネスをお考えの方、インド
 に興味をお持ちのみなさまのために、インドで現在起きている事を、独
 自の視点で、わかりやすくお伝えして行きます。

 【 今日の記事 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


      インド貨物鉄道の建設協力 日米欧で争奪戦
 
                      朝日新聞      2007/7/8
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 
   (前略)

  貨物の線路は旅客と共用だから、客車が通過するまでえんえんと待たさ
 れる。貨物輸送には時刻表もなく、荷が満載されるのを待って出発する仕
 組みだ。設備の老朽化も目立つ。

  そんな貨物鉄道の近代化が、長期的な経済成長を保つうえで大きな課題
 になっている。

  インド政府は首都―ムンバイ間(西路線)、首都―コルカタ間(東路線)
 の貨物新線(計2800キロ)整備を計画している。総工費は2800億ルピー(
 約8400億円)ともいわれる。来年にも着工し、5年後の完成を目指す構え
 。さらに、将来は旅客の新幹線建設の構想も出ている。

   (後略)

 【 今日のキモ 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ■インドの国鉄は、日本より早い1853年に運行開始し、総延長距離6万
  3000kmでアジアでは中国に次ぐ長さです。

 ■約140万人を雇用しており、鉄道貨物量は05年には6億8000万トンに達し
  、5年間で4割近く増えています。

 ■しかし例えばムンバイからデリーに向かう輸送手段は約7割が道路で、
  鉄道は3割しかありません。

 ■かつては陸路輸送手段の大半を鉄道が占めていましたが、“黄金の四角
  形”と言われる国内4大主要都市を結ぶ高速道路網をはじめとした主要
  都市を結ぶ幹線道の整備が進んだことで、この状況も大きく様変わりし
  てきています。

 ■トラック輸送は鉄路に比べコストは2割ほど高いものの、所要時間はム
  ンバイからデリーまで5日程度と、鉄道より短いこともあり、徐々に比
  重が移ってきています。

 ■デリー〜ムンバイ間の走行時間は2日程度ですが、鉄道輸送がトラック輸
  送より時間がかかるのは、まずインド鉄道省が、旅客列車の運行を優先
  させていることがあります。

 ■このため記事のような客車の通過待ちに加えて、旅行シーズンなど旅客
  列車が増発されれば貨物列車の運行自体が休止することもあります。

 ■また機関車も旅客列車が優先利用することで、貨物を引っ張る機関車が
  確保できなかったりすることもあります。

 ■加えてコンテナ貨物の混雑で、ヤードから貨物列車に乗せるまでに時間
  がかかることも問題です。

 ■このように鉄道貨物の輸送力に多くの問題点が指摘されており、これを
  改善するため、ムンバイ〜デリー〜コルカタ間の鉄道整備計画が実施に
  移されようとしています。

 ■日本はその計画に対し円借款供与など支援を行うことを提案し、日本の
  関連業界もそれに期待しています。

 ■その際日本側は、二酸化炭素排出削減や経済性をアピールし、得意とす
  る電化を提案しています。

 ■しかしインド側は最近になって、輸送効率を上げるため、2階建てコン
  テナ貨車の導入を検討中という情報が流れました。

 ■2階建ては背丈が高く、電線架設が難しいため、ディーゼル化が有力と
  なります。

 ■日本は先日の甘利経産相の訪印や、8月に予定されている安倍首相の訪印
  などを通じて、巻き返しを図っていく予定です。

 【 編集後記 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  最近のルピー高に対し、BPO企業は労働時間の増加で対応しようとしてい
 ます。

  現在週40時間労働が主ですが、これを50時間にしようとしているようで
 す。

  インフォシスのような大企業では、労働時間の増加は考えていないよう
 ですが、生産性向上の検討をしているようです。

  以前日本も円高に各企業は対応してきましたが、インド企業はサービス
 業が主であるため、時間当たりの労働コストの削減か、労働生産性の向上
 しか対応策がありません。

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 発行責任者:(有)アイジェイシー 土肥 克彦
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